早春のお出かけにおすすめのコーディネート

ちもと流コーディネート

紅花紬に洛風林の名古屋帯

少しずつ春めいてきました。きものコートを脱いで軽やかに、春の装いでお出かけしてみてはいかがてすか?今回は、ホテルなどで開催される美術展を訪れるのにおすすめのコーディネートをご紹介します。

かしこまらずにおしゃれ着としてきものを愉しみたい時に着たいのはやはり紬。きれいめカジュアルな紬コーディネートならホテル内のレストランやカフェにもしっくり馴染むので、美術鑑賞後もゆっくり時間を過していただけると思います。


ピンク系紬と織り名古屋帯

春にはどうしてもパステル系やピンク系のきものを着たくなりますね。
今回のきものはピンク系紅花紬。この紬は、ピンク地に白・黄・青・紫・グリーンの横段がランダムに織り出されていて、遠目には無地に見えますが近くで見ると小紋に近い華やかさがあります。

帯はデザインに凝った織りの帯を合わせてみました。この時期はまだ風が冷たく感じられることもあるので、色は白っぽいよりも中間色の方がほんのり暖かみがあってこの季節にぴったりのような気がします。また、抑えた色合いの帯をもってくると全体に落ち着きがでてくるので、ピンク系のきものを着こなせる年齢幅も広がります。
帯締めはきもののコーディネート全体を引き締める上でとても大切なものです。白系の帯締めを合わせるとさわやかな印象に、やや深めのグリーンを合わせるときりっとした印象になります。


茶系織り名古屋帯

今回の紬は遠目に見ると無地に見えるので、大柄な帯を合わせて全体のバランスをとりました。
リズミカルでエレガントな雰囲気の名古屋帯は、工芸帯の<洛風林>のもの。19世紀初頭に作られたフランスの古裂から生まれたというこの「フランスドレス文」。インパクトのある柄ですが、茶・桃・白の微妙な色合いの加減で優しい印象に仕上げっています。


帯締め二段組

今回合わせた帯締めは、真ん中が二段になっている(写真ではわかりにくいですが)タイプです。温かみのあるグリーンと茶(というより柿色に近いです)の二色使いですが、すっきりとして重すぎないので春先にも重宝しそうです。
しなやかでしっかり締まるこちらの帯締めは中川組紐工芸のもの。東京都伝統工芸品にも指定されている江戸組紐の技術を今に伝えています。


レースのような鼻緒が特徴の草履

レースのような鼻緒が特徴の草履です。
しゃれていますが、控えめでエレガントな印象なので、礼装の時と併用できて便利です。