川島織物 七宝の袋帯

きもの事典

和の文様~七宝・七宝つなぎ~

同じ大きさの円を4分の1ずつ重ねていく、又は重ねて繋いでいく文様を七宝・七宝つなぎ文様といいます。
重なった部分だけを見ていると花の形に、中心部分だけを見ていると星の形にも見える楽しくて不思議な文様です。
それが、きものや帯の柄としてはもちろんのこと、インテリアや装飾品・日用品などのデザインとしても好まれ使われているゆえんなのかもしれません。


七宝の円形は円満を表すことから、縁起の良い吉祥文様として扱われます。
七宝とは仏教の言葉で、金・銀・瑠璃(るり)・玻璃(はり)・珊瑚・瑪瑙(めのう)・硨磲(しゃこ)の宝物を意味します。円が四方八方または十字に広がることから仏教の7つの宝を表す‘七宝文’と呼ばれるようになったそうです。


七宝のしゃれ袋帯

こちらは七宝の中心に花菱を、七宝が重なった部分に草花を配した袋帯です。
円の重なり具合がふんわりとしていて、モダンでかわいい印象です。やさしい地色に七宝柄ですので、いかにも縁起の良い万事円満な雰囲気です。パーティーシーンはもちろん、お茶会などにご使用いただいても大げになりません。


変わり七宝の袋帯

こちらはちょっと変わった七宝です。
七宝のような七宝じゃないような・・・良く見ると縦に長い楕円が縦横に重なり合っています。
梅や桜の花のようにも見えますが、雪の結晶や風車のようにも見えます。
いずれにしても、デザイン化された文様ですので季節を問わないのはうれしいものです。
ちょっとしたアイデアと自由な発想で、七宝のデザインは無限に広がるのかもしれませんね~。


川島謹製 の袋帯 瑞華七宝。

こちらは、川島謹製の袋帯 瑞華七宝 です。金色の割合が多めですが、微妙に横長な円と華文のサーモンピンク、四葉のクローバーのような小花が愛らしく、それほど重さを感じさせません。 
円の大きさやまるみ具合、つながった円の数によって、七宝の雰囲気もずいぶん違って見えますね。


遠州七宝

こちらは、遠州七宝の袋帯です。
小堀遠州(江戸時代の大名茶人)が愛好していた名物裂で遠州緞子ともいいます。
石畳文に七宝ほか図案化された椿・菊・牡丹を配したデザインで、こちらの七宝はまた少し変わっていますね。
遠州は江戸時代の総合芸術家(今風にいえばアートディレクター)と呼ばれるほど優れた美的感覚の持ち主だったそうで、遠州が手がけた茶室・茶道具・庭園などは【遠州好み】といわれています。
遠州の家紋は花輪違い(=七宝の中心に花)。


身の回りにある七宝柄。
一見、北欧デザインか何かに見える雑貨たち。
幾何学模様の和柄なら、日々の生活でさりげなく使えますね。

七宝柄の湯のみ 七宝柄のハンカチ

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