きもの事典

菊・菊文

きものや帯の文様として用いられる菊は、写実的なら秋の花として、デザイン化され菱や丸などと組み合わせ季節を問わない文様としてさまざまに用いられています。


「長寿」「高貴」「高尚」などのおめでたいイメージの菊ですが、 丸いものや細いもの、厚みのあるものやシャープなもの、和菊や洋菊、品評会に出品されるような立派なものや野に咲く愛らしいものなど、色・形・種類は実にさまざまです。
ここでは、きものや帯に表現されているたくさんの菊・菊文の中からをいくつかを紹介いたします。


菊と流水

色紙の中に菊と流水が描かれています。
シンプルですがこれだけで十分風流ですね、風景が目に浮かびます。
観賞用のように立派な大輪の花とは違い、野辺にそっと咲いている様子が何とも愛らしいです。

通常、色紙の中には四季の草花や様々なモチーフが描かれておりますので、 季節を問わずご着用していただけます。


四君子の菊

刺繍で表現された菊唐草文様です。 まるで、小菊の花を集めて水に浮かべたようで、ほんの少し立体感があります。

こちらは名古屋帯ですが、菊・松・梅・波のおめでたい文様が刺繍されていますので、
合わせる着物によっては少しあらたまったシーンにもご使用いただけます。


乱菊風

雪輪の中に菊の花と葉を閉じ込めた文様です。
金や赤で縁取りされた菊の花は、しゃれていてとても現代的です。
「菊はおとなしくて地味で・・・」というイメージをお持ちの方も、こちらのような菊文様ならきっとお気に召すことでしょう。

こちらは、水色のちりめん地に雪輪取り文様の付下げです。
訪問着にも負けない力強さと垢抜け感は、訪問着にも引けを取りません。


春秋

こちらは秋を代表する菊と紅葉に茅葺の家、茶や辻風の風景が描かれたお着物です。 菊はたしかに秋を代表する花ですが、実際は四季を通して見られます。
着物や帯の文様としても頻繁に見られますので、よほど写実的ではないかぎり、
四季を通してご使用いただける文様だといえます。

控えめながらも季節感あふれるこちらのようなお着物は、お茶会や演劇鑑賞、各種パーティーなどにお召しいただくと大変喜ばれます。


塩瀬の帯 菊

菊の姿を写実的に描いたこちらのような帯のご使用時期はずばり秋!
お茶会やお稽古、趣味の集まりやちょっとしたお出かけにおすすめです。

その季節ならではのおしゃれを愉しめるのも着物のよいところ☆
帯が主役のコーディネート、さあ、どんなお着物をあわせましょう?
何だかワクワクしますね!


菊の丸

こちらは、まるで菊の花で作ったリースのような菊の丸文です。 花を丸く配したデザインの花の丸文は、可愛らしくもありエレガントでもあり、とても女性らしい文様です。

ともすれば、やや重いイメージのある菊・菊文ですが、菊の丸文のような軽やかなものもあり、実に変幻自在でとても魅力のあるモチーフではないでしょうか?

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